楽天証券の口座を開設したら、すぐに取引を始める前に確認しておきたいことがあります。特にNISAの利用状況と、国内株の配当金の受取方法は見落としたくない設定です。手続きを済ませたつもりでも、買付時の口座区分や配当の受け取り方が想定と違っている場合があります。
このページでは、開設後に確認したい7項目を、「確認すること」「気をつけたいこと」「公式案内」に分けて紹介します。楽天銀行との連携やポイント利用は、使う人だけ確認すれば十分です。
最初に確認する7つの設定
| 項目 | 最初に見るところ | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 1. 特定口座 | 源泉徴収あり/なし | その年の取引状況によって変更できない |
| 2. NISA | 口座の審査状況・買付時の口座区分 | 仮開設と正式開設は違う |
| 3. 国内株の配当 | 株式数比例配分方式か | NISA保有でも受取方式により課税される |
| 4. 国内株手数料 | 現在のコースと対象取引 | 「ゼロコース」でも何でも無料ではない |
| 5. ログイン認証 | パスキーの登録・復旧方法 | 端末変更や紛失時の備えが必要 |
| 6. 銀行連携 | マネーブリッジとスイープ | 楽天銀行を使わない人は必須ではない |
| 7. ポイント | 投信積立の利用設定・上限 | ポイントコース登録だけでは積立に使われない |
税金に関係する1~3を最初に見て、次に手数料とログインの安全性を確認すると整理しやすくなります。
1. 特定口座の「源泉徴収あり・なし」を確認する
特定口座は、株式などの損益計算にかかる手間を減らす仕組みです。「源泉徴収あり」なら、その口座での取引について通常は確定申告を省略できます。申告手続きをなるべく簡単にしたい方には検討しやすい選択肢ですが、ほかの証券会社との損益通算や損失繰越をしたい場合は別の判断が必要です。
確認すること: 楽天証券にログインし、PCサイトの「マイメニュー」から「NISA・特定・未成年口座状況」→「特定口座・源泉徴収」を確認します。
気をつけたいこと: 源泉徴収区分を変えるなら、原則としてその年の特定口座で最初の対象取引の譲渡、または配当等の受入れ前に手続きが必要です。年の途中で自由に変更できるわけではありません。申告の要否は所得や取引状況によっても異なります。
公式:楽天証券「特定口座」/税制案内
2. NISA口座が正式に使える状態か確認する
証券総合口座が開設できても、NISA口座の審査が終わっているとは限りません。楽天証券では、税務署審査前の仮開設中にNISA取引ができる場合がありますが、ほかの金融機関での利用状況などによって審査が通らなければ、仮開設中の取引が課税口座(一般口座)の扱いに変更される可能性があります。
確認すること: ログイン後のお知らせや口座開設完了メールで審査状況を確認し、投資信託や株式の注文確認画面で「NISAのどの枠で買うか」を毎回チェックしてください。NISA口座があっても、特定口座で買った商品が自動的に非課税になるわけではありません。
気をつけたいこと: 別の証券会社ですでにNISAを使っている場合、同じ年の買付状況によって金融機関変更に制約があります。移管するつもりなら、変更手続きを先に確認します。
なお、子ども名義の投資を考えている方は、2027年1月開始予定の「こどもNISA」と旧ジュニアNISAを混同しないでください。楽天証券は2026年10月1日から事前申込みを受け付けていますが、口座の開設・取引開始は2027年1月以降です。旧ジュニアNISA口座から自動的に移行するものではありません。
公式:楽天証券「NISA口座開設の流れ」/「こどもNISA」
3. 国内株の配当金を証券口座で受け取る設定か確認する
国内の高配当株をNISAで保有する方は、ここを見ておきたいところです。
NISA口座で保有する国内上場株式やETF・REITの配当・分配金を非課税で受け取るには、原則として「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります。これは証券会社の口座で配当金を受け取る方式です。銀行口座で直接受け取る方式などでは、NISAで買った国内株の配当金でも課税される場合があります。
確認すること: 楽天証券にログインし、公式の「配当金受取方法」の案内に従って、現在の方式を確認します。
気をつけたいこと: 配当の受取方式は他社の証券口座とも関係します。すでに別の証券会社も使っている方は、変更の影響を調べてから手続きしてください。設定変更には時間がかかることがあるため、権利確定直前の変更は避けたいところです。
この設定は、通常の株式投資信託の分配金とは扱いが異なります。
4. 国内株の手数料コースを確認する
楽天証券の国内株式には「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」があります。現在どのコースになっているかを最初に確認しましょう。
確認すること: 国内株式の手数料コースを確認し、ゼロコースを利用する場合は対象取引とSOR(スマート・オーダー・ルーティング)の利用条件を読みます。
気をつけたいこと: ゼロコースは国内株式の対象取引について売買手数料が0円となる仕組みで、原則として指定SOR(Rクロスを含む)への同意が条件です。投資信託の信託報酬や外国株の取引費用、為替コストなどまでゼロになるわけではありません。
5. パスキー認証と端末を失ったときの対応を確認する
楽天証券は2026年6月以降、利用者ごとにログイン時のパスキー認証を段階的に必須化しています。必須化の時期は一律ではなく、個別に案内されます。
確認すること: ログイン後のセキュリティ設定で、パスキーの登録状況を確認します。スマートフォンやPCの買い替え・紛失に備え、別端末での利用や復旧方法も公式ガイドで確認しておきます。
気をつけたいこと: 共有端末への登録や、不審なメールから誘導されたサイトへのログイン情報入力は避けてください。Market AIでは楽天証券のID・パスワード・取引暗証番号を収集しません。
公式:楽天証券「パスキー認証操作ガイド」/段階的必須化のお知らせ
6. 楽天銀行との連携は、必要な人だけ設定する
楽天銀行も使う場合は、マネーブリッジの自動入出金(スイープ)が便利です。対象取引に必要な資金を楽天銀行と楽天証券の間で移動できます。ただし、楽天証券の口座を使うために楽天銀行の開設が必須というわけではありません。
確認すること: マネーブリッジを使う場合は、自動入出金の有効・無効と、それぞれの口座に残す金額を確認します。入出金履歴も一度見ておくと安心です。
気をつけたいこと: 自動入金には対象外の商品や取引があります。銀行口座の引落予定額まで動かさないこと、注文を取り消した場合に資金がどこへ残るかも確認してください。
7. 楽天ポイントを投信積立に使うか確認する
楽天ポイントを使いたい方は、「楽天ポイントコース」になっているかだけで終わらせず、投資信託の積立でポイントを使う設定まで確認しましょう。
確認すること: PCサイトの「マイメニュー」→「ポイント設定・SPU」から、ポイント利用設定(投信積立)を確認します。ポイントを使うか、月・日の利用上限をどうするかを選べます。
気をつけたいこと: 設定はファンドごとではなく、ポイントを利用できる積立注文に適用されます。引落方法やポイント残高、会員ランクなどによって利用条件は変わります。ポイント獲得条件よりも、購入する商品の内容とコストを先に決めることをおすすめします。
これから口座開設する方へ:基本の流れ
まだ楽天証券の口座を作っていない方は、次の流れを確認してください。
- 楽天証券の公式口座開設ページから申し込む。
- 対応する本人確認方法を選び、必要な書類を提出する。
- 口座開設の通知とログインIDを受け取る。
- 楽天証券のWebサイトで取引暗証番号などの初期設定を完了する。
本人確認の方法によって、ログイン情報の通知方法、必要な書類、完了までの目安は異なります。初期設定はiSPEED・iGrowアプリでは完結しないため、案内されたWebサイトで操作します。
目的別に、優先する設定を絞る
| 投資の目的 | 先に見る項目 |
|---|---|
| NISAで投資信託を積み立てたい | 2. NISA、7. ポイント。積立の引落方法も確認 |
| NISAで日本の高配当株を買いたい | 2. NISA、3. 配当受取方式、4. 手数料 |
| 確定申告の手間を減らしたい | 1. 特定口座の源泉徴収区分 |
| 楽天銀行も利用している | 6. マネーブリッジ・スイープ |
| 複数の証券会社を利用している | 2. NISA利用先、3. 配当受取方式 |
設定で困ったときの確認先
開設後にうまく進まないときは、次の項目を確認してみてください。ログイン情報や本人確認書類はMarket AIに送らず、楽天証券の公式窓口で手続きしてください。
| 困ったこと | まず確認するところ |
|---|---|
| 初期設定がアプリで進まない | 楽天証券のWebサイトから初期設定を進めているか。公式:初期設定ガイド |
| NISA口座が使えない | 正式開設の通知、税務署審査、他社でのNISA利用状況。公式:NISA口座開設の流れ |
| NISAの国内株配当から税金が引かれた | 注文時の預り区分と、権利確定時点の配当金受取方式。公式:配当金受取方式 |
| パスキーでログインできない | OS・ブラウザーの対応状況、パスキー保存先、端末変更の有無。公式:パスキー復旧ガイド |
| 積立に楽天ポイントが使われない | ポイントコース、投信積立の利用設定、引落方法、ポイント残高や利用上限。公式:ポイント利用設定 |
よくある質問
楽天銀行の口座も必要ですか?
必須ではありません。マネーブリッジを使いたい場合に検討してください。
NISA口座が開設できたら、すべての取引が非課税になりますか?
いいえ。対象の商品をNISA口座の該当枠で購入する必要があります。国内株の配当受取方式にも注意が必要です。
特定口座「源泉徴収あり」なら、確定申告は絶対に不要ですか?
通常は申告を省略できますが、他社との損益通算や損失繰越などを考える場合には申告が必要・有利となる場合があります。個別の税務判断は税理士や税務署に確認してください。
パスキーが使えなくなった場合、Market AIで手続きできますか?
できません。パスキーの復旧や口座に関する手続きは、必ず楽天証券の公式サイト・公式サポートを利用してください。
最後に:最初の取引前にチェック
- ☐ 特定口座の源泉徴収区分を確認した
- ☐ NISA口座の審査状態を確認した
- ☐ 国内株の配当受取方式を確認した
- ☐ 国内株手数料コースを確認した
- ☐ パスキーの登録と復旧方法を確認した
- ☐ 必要なら楽天銀行との自動入出金を設定した
- ☐ 必要ならポイントの積立利用を設定した
設定を全部一度に変更する必要はありません。まず自分が利用するサービスを確認し、買付前の注文画面で口座区分をもう一度確かめましょう。
あわせて読みたい:SBI証券の口座開設後に確認したい7つの設定。手数料やNISAの設定を比較するときにご活用ください。
楽天証券とSBI証券を比較したい方は、Market AIの証券会社ガイドも参考にしてください。
情報確認日:2026年10月23日。 本記事は楽天証券・国税庁の公開情報に基づく一般的な解説です。公式ページの画面や条件は変更されるため、手続き前に最新情報をご確認ください。特定の金融商品への投資推奨や個別の税務助言ではありません。紹介している公式リンクは通常リンクであり、楽天証券との提携・報酬を示すものではありません。
この記事の作成・確認方針
執筆・編集:Market AI編集部
金融庁、日本取引所グループ、資産運用業協会などの一次情報を優先し、制度・商品の仕組み、費用、取引方法、税制、リスクを分けて確認しています。AIは情報整理の補助に利用する場合がありますが、出典を確認できない制度情報や数値を根拠として扱いません。
記事内の比較は特定商品の購入を促すためではなく、読者が目論見書や公式情報と照合しながら自分で判断できるよう、確認項目を整理することを目的としています。